本記事では、初心者向けに各BTOパソコンメーカーの特徴や違いを解説しています。
どこから買うのが安いのか、スペック重視ならどこがおすすめなのかなど、希望別にランキングを分けているのでぜひチェックしてみてください。
【2023年12月最新】BTOパソコンのおすすめメーカーランキング
ここでは2023年12月最新の各BTOパソコンメーカーのおすすめを紹介していきます。
1位 ドスパラ(ガレリア)

ドスパラは日本で最も有名なBTOショップの一つです。主力ブランドの「ガレリア」は評判も良く、初心者の方も安心して買うことのできるショップといえます。
ドスパラのメリットは出荷スピードが早いこと。注文を受けてから最短で翌日には出荷されます。ショップによっては納期に1~2週間かかることもあるので、翌日出荷は驚異的なスピードです。
ホームページが非常にわかりやすいのも特徴の一つ。CPUやグラボ別にモデルが表示されており、必要なスペックに合わせて選びやすくなっています。
また各パーツ毎の性能がわからない初心者の方のために、目的別におすすめモデルを検索できるようになっているのもポイントです。
急いでパソコンが欲しい、ある程度初心者でも選びやすいBTOショップを探している方はガレリアを検討してみてください。

2位 パソコン工房(レベルインフィニティ)

パソコン工房は国内でも実店舗数が多いBTOショップです。規模の大きさを活かして低価格でPCパーツを提供することに成功しており、初心者から上級者まで安心して購入できます。
また、24時間365日のサポートもあるので、PCが夜中に不調になってもすぐに問い合わせられるのもメリットです。
一方、サポートの対応自体は少し時間がかかることがあるのでその点は注意。
さらに同価格帯のPCの種類が非常に多く、ホームページも見やすいとはいえないため最適なモデルを探すのに時間がかかるということもあります。
とはいえ豊富な種類とコスパは業界でもトップクラスなので、じっくり選びたいという人にはおすすめできるショップの一つです。

選ぶのが面倒な人は、本ページで紹介しているBTOパソコンをチェックしてみてください!


3位 マウスコンピューター(G-tune)


マウスコンピューターはマツコ・デラックスや乃木坂46のCMなどで露出が多く、知名度も高いメーカー。24時間対応のユーザーサポートとわかりやすいホームページが魅力です。
パソコンの調子が悪くなったり、サポートへ質問したくなったりするのは昼間だけとは限りません。
いつでも対応してくれるマウスコンピューターの24時間サポートは初心者にとって非常に強い味方となってくれます。
ホームページでは「パソコンで何をしたいか」という項目から必要なパソコンを選ぶことが可能。パーツの細かい違いがわからなくても目的に合ったパソコンを購入できます。
また、大手ではあまり見かけない白いゲーミングPCもラインナップされました。
ECサイト限定のコスパが高いゲーミングブランドも販売されているので、初心者にもおすすめのBTOショップです。


4位 フロンティア


フロンティアはヤマダ電機グループのBTOショップ。エントリーグレードのモデルがやや少なく、ミドルからヘビーユーザー向けの製品が多いのが特徴です。
定期的にセールを実施しているのもポイント。最新のCPUやGPUを搭載したゲーミングPCが格安で手に入れられる場合があるため、安く購入したい人は一度公式ページをチェックしておくのがおすすめです。
また、初心者向けの購入サポートもあります。パソコンでやりたいことを伝えれば、熟練のスタッフが最適なパソコンを選んでくれるので、迷わずBTOパソコンを手に入れられるため便利です。
スペックが高めのパソコンが欲しいけど、パーツの知識があまりない人やセールで高性能パソコンを購入しようとしている人にはおすすめのショップ。


5位 サイコム


サイコムの最大の特徴は豊富なカスタマイズ項目です。カスタマイズできない部分はケースぐらいで、その他の部分はユーザーの細かなオーダーに応じて注文できます。
例えば、電源は1000Wにしたいとか、CPUクーラーを水冷にしたいなどの希望もサイコムなら可能です。
使用されているパーツもしっかりとメーカー名が記載されているので、内部のパーツにもこだわりのあるユーザーから高い評価を受けています。
高品質なパーツを使用している分、値段が高くなってしまうことは否めませんが、ハイスペックモデルを探しているなら間違いなくおすすめできるショップです。


6位 パソコンショップSEVEN


SEVENは実店舗がなく、オンラインのみの販売となっているBTOショップです。特徴は豊富なカスタマイズ項目で、ケースだけでも20種類以上の中から選べます。
ほとんどの項目をカスタマイズできるにもかかわらず、翌日には出荷されるという納期の早さも魅力。
高品質なパーツでのカスタマイズを可能にするために価格は高めの設定ですが、セールを定期的に実施しているので購入を検討する人はホームページをこまめに覗くのがおすすめです。
十分な知識を持っている人は納得のいく構成でパソコンをオーダーできます。


7位 ストーム


ストームは1998年創業の老舗ショップです。非常にコスパが高く、同スペックのパソコンが他のショップでは考えられないぐらいの価格で販売されていることも。
価格が安いからといって無名メーカーのパーツを使っているということもなく、ASUSやMSIといった一流メーカーの製品を採用しています。
また、白いゲーミングPCのラインナップが多いのもポイント。グラボやCPUクーラーまで白いモデルを採用しているゲーミングPCは珍しいです。
ただ、サポートは丁寧で初心者の方でも安心ですが、平日のみ10~18時となっている点には注意しましょう。
欲しいパソコンのスペックが決まっていて、可能な限り安く購入したいという人にはおすすめのショップです。
8位 TSUKUMO(G-GEAR)
ツクモはフロンティア同様ヤマダ電機グループのBTOショップです。フロンティアと違って、ヤマダ電機の店舗で実機サンプルを展示していない点が異なります。
納期は3日程度と比較的早めで、購入後すぐBTOパソコンを使いたい人も十分に検討可能な範囲です。
また、ミニサイズのゲーミングPCやハイエンドパーツを搭載したモデルなど種類も豊富なのもポイント。クリエイター向けのBTOパソコンも選べます。
自分に合った製品をしっかりと探せるメーカーです。
9位 DELL(エイリアンウェア)
DellはアメリカのパソコンメーカーでBTOの先駆けともいえる存在です。在庫を持たない方法でコストダウンを推し進めてきました。
早くからBTOの販売形式を始めていたこともあり、ケース以外のほとんどのパーツがカスタマイズ可能です。
電源ユニットや冷却クーラーはDell独自のパーツとなりますが、専用設計による統一感は他のパソコンと比べても頭一つ抜けています。
また、DellのゲーミングPCはデザインの評判が高いのもポイント。特にエイリアンウェアはスタイリッシュなデザインで有名です。
一方で、納期には相応の時間がかかることを覚悟しなければなりません。
ベーシックプランは基本的なサービスのみなので、オプションのサポートを付けることを強くおすすめします。
10位 レノボ(Legion)
レノボはノートパソコンシリーズ「ThinkPad」で有名な大手のパソコンメーカーです。
ゲーミングPCの種類が豊富で、なかでもノート型のLegionシリーズは特に人気があります。
ノートパソコンが多い代わりにデスクトップの選択肢は少なめとなっており、性能を重視するユーザーにはあまり向かないメーカーです。
また、初心者が選びやすいよう、カスタマイズ項目はやや控えめ。
定期的に大幅な割引セールを実施しているので、欲しいスペックのパソコンが決まっている人はお得に購入できるチャンスとなります。


11位 マイニングべース(Astromeda)
マイニングベースは創業2018年とBTOショップの中では新しい会社です。LEDライティングを用いたかっこいいデザインが特徴。
水冷モデルのAQUA、静音モデルSIRIUS、白を基調としたORIONなど、複数のゲーミングPCをシリーズ展開していました。
現在はホームページとゲーミングPCを一新して、旧シリーズの一部はセールモデルとして販売されています。
新しいAstoromedaはゲーミングPC、ストリーマーPC、クリエイターPCの3モデルに分かれており、幅広いスペックを選べるようになりました。
デザイン性の高い見た目とわかりやすいコンセプトも健在。黒や白はもちろん、ピンク色のかわいいモデルも販売しています。
こだわったデザインのため価格はやや高めとなりますが、セール開催時には安く手に入れられることも。他にはないおしゃれなデザインのパソコンが欲しい人にはおすすめのBTOパソコンショップです。
12位 Ark
Arkは秋葉原を代表するパソコンショップの一つ。BTOでの販売も実施しているのが特徴です。
パソコンパーツメーカーとして有名なMSIの公認サポート店でもあり、直接持ち込んで修理ができる貴重なショップでもあります。
ユーザーから評価が高いのはカスタマイズの豊富さです。希望によってはクーラーを空冷から水冷に変えることもできます。
また、MSIだけではなく、ASUSやASRockなどPCパーツの定番メーカーとコラボしたゲーミングPCを販売しているのも特徴。
好きなメーカーのマザーボードやケースを採用したゲーミングPCを選びやすくなっています。
Arkは主にパーツ単位で吟味したい上級者向けのショップです。
13位 PCショップASP
PCショップASPは、独自のデザインによりコンパクトなデスクトップパソコンに特化しているショップです。
一般的なパソコンは、冷却のために広大なスペースを必要とします。
一方PCショップASPでは、独自のケースと極限まで効率を上げた冷却性能により通常のパソコンでは考えられないほどコンパクトなデスクトップモデルを製作。
ハードな使い方をする場合はパソコンの不調が心配になることもありますが、3年間の無料保証が付いている点も安心して購入できるポイントになっています。
デメリットとしてはコンパクトな筐体を実現するためにコストがかかってしまっている点です。
CPUとグラボの選択ができるモデルもありますが、ショップ指定の組み合わせのみになっており、別々に選択できないのも泣き所。
また、同性能のパソコンと比較すると10~20万円以上の価格差が出てしまうので、デザインに惚れ込んだ人以外はなかなか手を出しにくくなっています。
しかし、省スペースながら性能は高いので、コンパクトなパソコンが欲しいという人にはおすすめのショップです。
14位 VSPEC
VSPECは実店舗はないものの2000年の創業から確実にファンを増やし、オンラインでの販売に特化したショップです。
コンセプト毎に多様なモデルが用意されており、マイニング向け、動画編集などができるクリエイター向けなど用途に合わせて選べるのがポイント。
カスタマイズ性も高く、他のショップにあるような構成の中からメモリやストレージだけを選べるということはありません。
ただ、納期はやや遅めなので、急いでいる人は別のショップを検討しましょう。
初心者が一からパーツを選んでいくのは難しい部分があるので、中級者以上におすすめのショップです。
15位 アプライドネット
アプライドネットは設立から50年近く運営されている老舗中の老舗。西日本と九州を中心に26店舗を構える大きなショップの一つです。
コスパが高いことが特徴の一つで、性能比でいえば他のショップよりもかなり安く購入することができます。
購入後のサポートも充実しており、3年間は無償で修理を受けることが可能。対象商品の購入でMcAfeeのセキュリティソフトが特典として付属することも他のショップにはない独自のメリットです。
予算や目的に応じてパソコンを選べるラインナップとなっているので、初心者も迷うことなく目的のパソコンを購入できます。
注意点としては一部のゲーミングPCにはグラボが標準搭載されていないので、自分で選択する必要があるところです。
RTX 4070 Ti以上のハイスペックなグラボを選べる場合は、「電源容量に注意」と注意書きがあるので合わせて電源もカスタマイズしましょう。
予算や目的がはっきりしている初心者にはおすすめのショップです。
16位 PC1’s
PC1’sは古くからBTOパソコンを販売してきている老舗ショップの一つです。
BTOでは数少ないフルカスタマイズに対応しており、ケースのデザインから電源にいたるまで、ありとあらゆるパーツをオーダーできます。
基本的には上級者に向けたショップとなっているので、価格はそれなりに高価です。また、フルカスタマイズで構成するので、納期に関しては1週間以上と考えておきましょう。
オンラインで購入する際はホームページがスマートフォン表示に対応していないということもあり、わかりやすい設計とはなっていません。
パソコンからホームページを確認して注文するのがおすすめです。
17位 BTOパソコンショップDO-MU
DOーMUは北海道に実店舗を構えるパソコン販売を中心としたショップです。
札幌に店舗があるため北海道以外の人には馴染みが薄いかもしれませんが、スポーツ用品や家具などパソコン以外の商品も販売しており、地元では豊富な品揃えで定評があります。
DO-MUの最大のメリットはコスパの高さです。一世代前のパーツを利用することでコストを抑え、実用性を高めたパソコンを販売しています。
一世代前だからといって性能が低いということはないので、目的を満たすスペックのパソコンがあれば掘り出し物といえるでしょう。
手元に不要となったパソコンがあれば買い取ってもらえるサービスも実施しているので、買い替えと同時に処分したい人には一石二鳥となります。
一方でサポート面は不安が残る部分もあり、購入後1年保証と店舗持ち込みの30分無料診断があるぐらいです。
カスタマイズ項目も多いとはいえず、パーツにこだわりのある人は他の店舗を検討しましょう。予算を抑えたい人におすすめのショップです。
18位 ZEUS
ZEUSはVSPECの系列店で、業務用のパソコンパーツ販売に強みをもつショップです。
構成の見積もり画面では演算用GPUなど普通には使わないパーツが用意されていることからも一般向けの設計ではありません。
基本モデルといいながらもOSなしがデフォルトになっているなど、初心者はおろか一般のPCユーザーもとっつきにくいラインナップが多くなっています。
カスタマイズ項目はシンプルコースとプロも納得するほどのフルカスタムコースが用意されており、業務使用のスペックにも対応できるようになっています。
パーツも高価なものが多いので、通常の使用の範囲では個人が利用することはあまりないでしょう。
仕事用のプロ仕様を求める人におすすめのショップです。
19位 富士通
富士通は、世界中でビジネスを展開する超大手企業。スーパーコンピューターの富岳や世界最軽量ノートパソコンを発売するなど、話題に挙がることも多い企業です。
富士通のパソコンは家電量販店でも発売されているので、BTOのイメージが少ないかもしれませんが、そのカスタマイズ性の高さには定評があります。
純国産パーツで構成される筐体は信頼性も高く、3年の保証もついているため安心です。
サポート面では有料とはなるものの自宅までスタッフが来て、セットアップやメンテナンスを手伝ってくれるサービスも実施しています。
ただし、同性能のパソコンと比較すると価格が高めというデメリットも。また普段は使わないソフトがインストールされているため、容量を圧迫することもあります。不要なソフトはアンインストールしましょう。
納期が長いので、急いでいる人は他のショップを検討した方がよさそうです。
BTOパソコンメーカーを特徴や違い別におすすめ
この見出しでは、BTOパソコンメーカーを希望別に紹介していきます。
気になる項目がある場合、下記のリストから読み飛ばせるので、クリックしてみてください。
コスパのいい初心者向けBTOパソコンメーカー


コスパのいい初心者向けBTOパソコンメーカーを探しているなら、業界トップクラスの人気がある『ドスパラ』がおすすめです。
基本的にほかのメーカーよりも価格が安く、サポートも充実。
公式サイトも見やすいので、初心者でもしっかりと吟味しながらBTOパソコンを選べます。
ドスパラがほかのメーカーよりどれぐらい安いかは、下記の記事で解説しています。


高性能な水冷モデルを売っているBTOパソコンメーカー


水冷BTOパソコンを売っているメーカーが気になるなら、デュアル水冷システムを採用したゲーミングPC『G-Master Hydroシリーズ』を販売している「サイコム」がおすすめです。
デュアル水冷システムとは、サイコム独自が開発したCPUとGPUを簡易水冷クーラーで冷やすシステムのこと。長時間の配信やゲームプレイも比較的安定した動作でプレイすることが可能です。
静音性にもこだわりがあり、これからVtuberとして活動していきたいという人にもおすすめ。
静音モデルを売っているBTOパソコンメーカー


静音モデルを売っているBTOパソコンメーカーでもっともおすすめできるのは、圧倒的な静音性を誇る『Silent-Master NEOシリーズ』を販売しているサイコムです。
同シリーズは、アイドル時であれば23db(小さな寝息程度)というほぼ無音の状態を作り出すことが可能。
高負荷がかかった際でも非常に静かで、VC中や配信中にファンの音を入り込ませたくない場合にぴったりです。
防音仕様にも関わらず、熱がこもらないような設計を採用しているのもポイント。
ここまで徹底した静音設計モデルは他にないので、静かなゲーミングPCがほしいならサイコムで決まりです。
カスタマイズ性に優れたBTOパソコンメーカー


カスタマイズ性を重視するなら、『パソコンショップSEVEN』がおすすめ。
セブンは、CPUやGPUなどの基本パーツはもちろん、市販の人気PCケースやCPUクーラーなどほぼ全てのパーツをカスタマイズ可能。
選択肢も豊富なので、実質自作PCに近い形でBTOパソコンを注文できます。
相性などに問題がある場合、注意文が記載されて選択できないようになるため、初心者でも安心してカスタマイズできます。


小型・ミニタワーサイズモデルを売っているBTOパソコンメーカー
ミニタワーサイズのBTOパソコンがほしいなら、『パソコン工房』がおすすめです。
非常に低価格ながら、ゲームを快適に遊べるスペックがあるBTOパソコンを販売しています。また、より小さいコンパクトサイズのゲーミングPCもラインナップ。
このサイズになると性能が低くなりがちですが、RTX 3060を搭載するなどミドルスペック以上のモデルが豊富です。
クリエイター向けモデルを売っているBTOパソコンメーカー


BTOパソコンメーカーの大手であるドスパラでは、クリエイター向けのPCブランド『Raytrek』も販売しています。
標準構成でメモリを32GB搭載したモデルもあるので、大きなデータを使った作業をしてもメモリ不足に悩まされることは少ないです。
また、クリエイターが監修したコラボモデルも販売。イラスト・漫画、DTM、配信用など用途別におすすめのモデルが選べるようになっています。
ノートパソコンでおすすめのBTOパソコンメーカー


ノートパソコンをBTOパソコンメーカーで探しているのなら、マウスコンピューターの『G-Tune』がおすすめです。
BTOパソコンメーカーでも、ノートパソコンのラインナップはデスクトップと比べると少ないので選択肢は限られています。
また、デスクトップよりもカスタマイズの幅が狭くなりやすく、多くの場合ストレージやメモリが増量できるくらいです。
マウスコンピューターのG-Tuneも同様ですが、SSDを2TB以上に増量または追加が可能になっています。
スペックもエントリークラスのRTX 3050からRTX 4080までと幅広いのもポイントです。
BTOパソコンとは?
- 必要なスペックに合ったカスタマイズができる
- 受注生産のためコストが完成品に比べて安い
BTOパソコンとは、必要なパーツやスペックをユーザー自身が決めて注文する形式のパソコンのことです。
オーダーメイドのパソコンと言えばイメージしやすいかもしれません。
パソコンというものは本来「何をするか」によってスペックを決めるもの。
完成品の中にちょうどいいものがあればよいのですが、人によってはスペックが過剰もしくは不足という場合もあります。
そこで役立つのがBTOパソコン。CPU・グラボ・ストレージといったパーツを必要に応じてカスタマイズできるので、目的に沿ったパソコンを無駄なく購入できます。
BTOパソコンの選び方
PCパーツで選ぶ
CPU・GPUで価格と性能が決まる
- 最重要PCパーツ
- コスパを求めるならCore i5/Ryzen 5シリーズ
- 性能を求めるならCore i7/Ryzen 7シリーズ以上
- 映像関連の処理を行う
- コスパを求めるならGTX 16シリーズ
- 性能を求めるならRTX 3060 Ti以上
パソコンの値段は【CPU】と【GPU】で決まるといっても過言ではありません。この2つのパーツがパソコンの性能を決めるもっとも重要なパーツです。
安くても高性能なモデルを探している場合は、Core i5-13400(F)とRTX 3060 TiやRTX 4060 Tiとの組み合わせがおすすめ。
どんなゲームもバリバリ動かして配信もサクサクできるモデルがほしい場合は、Core i9-13900K(F)とRTX 4090の組み合わせがぴったりです。
CPUはIntelとAMDのどっちがいい?
パソコンのCPUは主にIntelとAMDから販売されています。シェア率はIntelのほうが高いので、ゲームやソフトウェアに最適化されやすいです。
IntelとAMDの競争によってCPUは今も進化し続けており、2023年現在はどちらを選んでも性能不足で困ることはありません。
ゲーム特化ならAMDのRyzen 7 7800X3Dなどを選ぶのもありですが、3D V-Cache搭載モデルはマルチスレッド性能でやや劣るので仕事やほかの作業にも使う場合はIntelがおすすめです。
IntelとAMDの違いについては、下記の記事に詳細を書いています。


GPUはGeForceがおすすめ
ゲーミングPCにとって非常に重要なパーツであるGPUには、主にNvidiaの「GeForce」とAMDの「Radeon」があります。
AMD Radeonも十分な性能を持っていますが、Nvidia GeForceの方がシェア率が高いため、ゲーム側で最適化されやすいです。
また、GeForceは使っているユーザーも多いので、情報が調べやすいのもメリット。Radeonと比べると、なにか問題が起こった時に原因を突き止めやすくなっています。
レイトレーシング性能でもNvidiaが一歩先をいっているため、コスパがいいなどの理由がなければGeForceを選びましょう。
Intelが発売したGPU「Arc」もありますが、最適化や安定面などの問題から現状ではおすすめしません。
未対応のソフトウェアもあるので、各メーカーの対応やドライバの熟成を待ちましょう。
メモリは16GB以上を目安に
メモリとはパソコンで作業をする際に一時的にデータを保管しておくパーツです。
メモリが少ないとブラウザのタブやアプリを複数開いたときに動作が重くなってしまったり、フリーズしたりする原因になりかねません。
余裕を持って作業したいということであれば16GB以上を目安にしましょう。
16GBあればメモリ不足になるということはありませんが、動画編集をしたり、ゲームをしながら配信もしたりしたいという人は32GB以上がおすすめです。
マザーボードのスロットによっては後からメモリ増設することも可能なので、使い方に合わせて適切なメモリを選びましょう。
ストレージは目的次第で増やそう
- HDDと比べると読み込み書き込みが爆速
- パソコンやアプリの起動も速くなる
- HDDと比べるとやや高価
- できれば1TB以上がおすすめ
- 大容量でも安い
- 読み込み速度は普通
- 必要であれば1TB以上追加しよう(動画ファイルなどを保存する場合)
ストレージとはファイルや写真などを保存しておくためのパーツで、SSD(ソリッドステートドライブ)とHDD(ハードディスクドライブ)の2種類があります。
SSDはHDDと比べると高価ですが、読み込みや書き込みが圧倒的に速いのが特徴。OSをインストールすればパソコンがすぐ起動して、20秒程度で使えるようになります。
HDDは読み書きの速度こそSSDに及びませんが、大容量でも安価なので、大量のデータを保管するのに向いているストレージです。
現在のゲーミングPCはSSDを標準搭載しています。通常のオフィス作業などが中心で、動画などはあまり保存しないという人であれば容量は500GBあれば十分。
ただ、最新ゲームの必要容量は年々増えているので、SSDはできれば1TB以上搭載するのがおすすめです。
また、SSDとHDDの組み合わせも有効。ロードが長いゲームや起動に時間のかかるソフトはSSDにインストールし、動画やファイルはHDDに保存するなど使い分けると非常に快適です。
デスクトップであれば後からストレージを増設することもできるので、最初は容量をさほど気にしなくても問題ありません。
ノートパソコンで容量が足りなくなってしまった場合は、クラウドに保存するか、外付けHDDを利用しましょう。
PCケースのサイズにも注目しよう
- ケースは大きめ
- デザインが豊富
- 拡張性が高くカスタマイズにも対応しやすい
- 高スペック
- 場所を取らずコンパクト
- ハイエンドパーツが入らない場合も
- ミドルスペックのモデルが多い
BTOパソコンは、PCケースのサイズも豊富。大きく分けて【フルタワー】【ミドルタワー】【ミニタワー】【スリムタワー】の4種類あります。
のちのちパーツを交換したい、性能を上げたいならフルタワー、ミドルタワー。
あまり手を加えるつもりはなく、性能もそこそこでいいなら、ミニタワーやスリムタワーなどのコンパクトなケースでも問題ありません。
ただ、グラボは大型化が進んでいるのでミニタワー、スリムタワーでは搭載できないこともあるため、拡張性を考えるのであれば大きめのケースがおすすめです。
また、サイドパネルがガラス張りになっているモデルは内部の構造を眺めることもできます。
LEDによって光るメモリや冷却ファンも多数発売されているので、派手なケースにしたいという人はガラスケースも検討してみてください。
BTOパソコンのメリット・デメリット
BTOパソコン最大のメリットは、求めるスペックに合わせて過不足なく購入できることです。
用途や目的に応じてそれぞれのパーツを組み合わせられるので、CPUの性能は高いのにメモリが少ないなどというチグハグな構成になることもありません。
ケースやファンも選べるショップであれば好みのデザインのケースを選んだり、LEDファンを搭載したりとよりユーザーの好みを反映できます。
また、のちのち性能不足となった場合でもパーツだけを交換できるので拡張性が高いこともメリットの一つです。
デメリットとしてはある程度の知識がないと自分に合ったスペックを選ぶことができないという点。
ただ、ショップに相談したりすることで解消できるので、決定的なデメリットではありません。
オンラインショップでは実機を見ることができないため、サイズなどはしっかりと計っておくことをおすすめします。
またカスタマイズ項目が多い分、納期に時間がかかるショップもあるので急ぎでパソコンが必要な人は納期が早めなドスパラやSEVEN、ツクモなどのショップを検討しましょう。
BTOパソコンについてよくある質問
BTOパソコンにはどんなものが同梱されている?
BTOパソコンに同梱されているのは以下のようなものです。余計なソフト等がプリインストールされていないので、同梱内容も比較的シンプルです。
- 納品書
- 本体
- キーボード
- マウス
- 電源ケーブル
- ドライバディスク
- OS
- 説明書
一般的なBTOパソコンにモニターは含まれていません。届いたその日から使いたいのであれば、モニターを用意しておくのを忘れないようにしましょう。
また、マウスコンピューターやドスパラなどでは、ゲーミングPCと周辺機器のセットも販売しています。初めてゲーミングPCを買うなら、セット販売を選ぶのも手です。
BTOパソコンの寿命は何年くらい?
パソコンの寿命は一般的に5年前後といわれています。HDDやSSDといったストレージの寿命が5年程度とされているためですが、BTOパソコンの場合でも同様に考えましょう。
パソコンの起動が遅かったりフリーズが頻発するなどのトラブルがない場合でも、プレイしたいゲームにスペックが足りていなかったり動作が遅いと感じるようなら、買い替えを検討することをおすすめします。
BTOパソコンの初期不良はどれくらいあるの?
パソコンの初期不良は1~8%と幅があります。パーツそのものに問題がある場合や相性など理由はさまざまですが、ごくまれに起きるものと考えましょう。
多くのBTOパソコンショップでは、初期不良への対応を明記しています。購入前にきちんと確認しておくのがおすすめです。
BTOパソコンのおすすめメーカー総評
今回はBTOパソコンのおすすめメーカーをご紹介しました。
最もおすすめなのは、大手でサポート体制が万全、品質も良好な『ドスパラ』です。
ハイエンドゲーミングPCが欲しい場合は『サイコム』、とにかく安いモデルを探しているなら『フロンティア』も要チェック。
用途や予算にあわせて自分にぴったりなBTOパソコンを選んでみてください。
コメント