ゲーミングPCを購入する際に、グラボの次に重要視しなければいけないのがCPUです。ただ、CPUは多くの種類があるので、必要なスペックが手に入らないこともあります。
Core i5、Core i7と一口に言っても、世代によって性能が違うからです。
本記事では、Core i5とCore i7の違いを解説し、おすすめのゲーミングPCを紹介していきます。
Core i5の特徴とは?

Core i5の特徴は性能と価格のバランスがとれていて、コスパがいいことです。
CPUには、複数の動作を処理するマルチスレッド性能と、コア1つの能力になるシングルスレッド性能があります。
Core i5は、上位であるCore i7とシングルスレッド性能が近いため、ゲームに使うだけなら差はつきづらいです。
特に第12世代Core i5は、前世代と比べてゲーミング性能が大きく伸びています。
Core i5はCore i7より安価に入手できるため、性能とコスパのバランスがよく、ゲーム向けのCPUです。
Core i7の特徴とは?

Core i7の特徴はコア数が多く、マルチスレッド性能が非常に高いことです。
マルチスレッド性能が高いと、ゲームと同時に複数のアプリを動かしても動作が重くなりづらく、軽快に作業が行えます。
また、CPUは量産の過程で、性能の低いものと高いものが出てきます。Core i7は性能の高いCPUから選ばれたモデルのため、クロック周波数も高いです。
より上のCore i9になってくると、ゲーム目的だけに買うCPUではなくなるので、迷ったら最新のCore i7を選んでおけば困ることはありません。
Core i5とCore i7の違い
Core i5とCore i7の違いは、コア数によるマルチスレッド性能の差です。
CPUの世代によってもコア数は違います。2015年に発売された第6世代のCore i5とCore i7は共にコア数が4個で、スレッド数が違うだけでした。
2022年現在は物理的にコア数が違うため、CGレンダリングや、動画エンコードなどで差が大きくなっています。
また、Core i7は厳選されたCPUなので、同一世代なら総合的な性能はCore i5よりも確実に上です。
Core i5は性能に対してコスパがよく、Core i7はマルチ、シングルともに高性能なCPUになっています。
Core i5とCore i7のゲーム性能比較差
この見出しでは、Core i5とCore i7のゲーム性能比較差をまとめています。
プレイしたいゲームがある場合、下記のリストから読み飛ばせるため、ぜひチェックしてみてください。
Apex Legends
構成 | fps目安 |
---|---|
Core i5-12400×RTX 3060 Ti | 平均約200fps |
Core i7-12700×RTX 3060 Ti | 平均約200~220fps |
ApeX LegendsをフルHD、低画質でプレイした際のフレームレートです。
Apexは射撃を行ったり、エフェクトの激しい状況になればフレームレートが変動しますが、同じグラボを使用した場合のCPU性能による差はほとんどありません。
「Core i5-12400」は第12世代のCore i5シリーズのなかでは下のグレードですが、ゲーミング性能の優秀さが目立ちます。
フォートナイト
構成 | fps目安 |
---|---|
Core i5-12400×RTX 3060 Ti | 平均約280fps |
Core i7-12700×RTX 3060 Ti | 平均約300fps |
フォートナイトのフルHD、低設定でのフレームレートを比較します。
Core i5-12400でも十分なフレームレートが出ていますが、「Core i7-12700」がやや上です。
プレイする状況によって、フレームレートは上下しますので、より快適にプレイするならCore i7-12700を選びましょう。
VALORANT
構成 | fps目安 |
---|---|
Core i5-12400×RTX 3060 Ti | 平均約400fps |
Core i7-12700×RTX 3060 Ti | 平均約450fps |
VALORANTのフルHDでのフレームレートです。軽いゲームなので、最高品質での比較です。
スパイクの有無やシーンによってフレームレートは上下しますが、どちらも一般的なゲーミングモニターのリフレッシュレートを超えています。
Core i5-12400でも十分ですが、少しでもフレームレートを伸ばしたいなら、Core i7-12700を選びましょう。
FF14 暁月のフィナーレ
構成 | ベンチマークスコア目安 |
---|---|
Core i5-12400×RTX 3060 Ti | ベンチスコア23200以上 |
Core i7-12700×RTX 3060 Ti | ベンチスコア24000以上 |
FF14のフルHD、最高品質のベンチマークスコアです。FF14のベンチスコアは15000以上で、最高評価の「非常に快適」判定になります。
2022年現在では、かかる負荷は中程度のタイトルなので、ベンチスコアが20000を超えれば困ることはありません。
WQHDでのプレイや、ゲーミングモニターの導入も十分可能なスコアです。
2023年最新の第12世代インテルCPU(Alder Lake)とは?
PコアとEコアに分けられた
Intelの第12世代CPU「Alder Lake」は、重い作業に使われる高性能のPコアと、軽い処理を担当する高効率のEコアに分けられました。
PコアとEコアは作業の優先順位が異なっており、並列処理を行うのが特徴です。例えば、メインとなるゲームをPコアが処理して、バックグラウンドでEコアが軽い作業を処理していきます。
作業の振り分けをすることで効率が上がり、性能が伸びました。
Eコアを搭載したCPUの見分け方はスレッド数です。コア数に対して、スレッド数が2倍になっている場合は、PコアのみのCPUとなります。
消費電力はTDPではなくPBPやMTPに変更
CPUの消費電力はこれまでTDPと表記されてきましたが、Alder Lakeからは「PBP」と「MTP」に変更されました。
PBPは、CPUを定格で使用している時の消費電力を表します。MTPは定格を超えた性能でCPUを動かす時に最大消費できる電力のことです。
PBPは従来のTDPとほぼ同じ扱いになっていますが、より冷却性を高めたいならMTPを参考にしてCPUクーラーを選びましょう。
【結論】Core i5とCore i7どっちを選ぶべき?
安さを求めるならCore i5
コスパを優先するなら、Core i5を選びましょう。
ゲームに使うだけなら、Core i7との差はあまり大きくないため、多くの場合はCore i5でも十分です。
特に第12世代はゲーミング性能の伸びがよく、Eコアを持たないCore i5-12400でも、高いフレームレートを出してくれます。
ゲーミングPCで最も重要なパーツはグラボなので、CPUはCore i5にして、予算をより高いスペックのモデルに使うのも手です。
高fpsでゲームをしたり動画編集などをサクサクしたいならCore i7
少しでも高いフレームレートを安定して出したいのなら、Core i7がおすすめです。
Core i7は物理コアの数が多く、マルチスレッド性能がCore i5より高いため、複数の処理を行っても軽快に動作してくれます。
また、Core i7よりも上位のCore i9は、一部のクリエイターや実況配信者向けなので、具体的な理由がなければ選択肢に入れる必要はありません。
最新のCore i7を選んでおけば、ゲーム以外の作業も快適になり、性能的な寿命も伸びるので長く使っていけます。
Core i5やCore i7を搭載したおすすめノートパソコン
Core i7 第12世代|ドスパラ ガレリア RL7C-R35H
初心者向けのコスパモデル!軽いゲームなら高フレームレートも狙える
おすすめ度:4.5
タイプ | ノート |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i7-12700H |
GPU | Nvidia RTX 3050 |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 512GB |
画面サイズとHz | 15.6インチ/120Hz |
本体サイズ | 幅360×奥行き244×高さ20mm |
重量 | 約2.0kg |
OS | Windows |
- 設定次第で100fps以上の高フレームレートが狙える
- 120Hzの高速なディスプレイを搭載
- 専門スタッフの24時間365日のサポート付き
- 重量級のゲームをしたい人
「Core i7-12700H」を搭載したドスパラのゲーミングノートPCです。
グラボにはエントリー向けの「RTX 3050」を採用しており、シーンにもよりますがApex Legendsを平均120fpsのフレームレートでプレイできます。
120Hzの高リフレッシュレートディスプレイを採用。軽めのゲームなら、なめらかなプレイが可能です。
画質にあまりこだわりはないので、価格を抑えて高いフレームレートでゲームをプレイしたい方におすすめします。
Core i5 第12世代|ASUS TUF Dash FX517ZC-I5R3050EC
最新の第12世代COre i5搭載!耐久性の高い頑丈なボディが魅力
おすすめ度:3.5
タイプ | ノート |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i5-12450H |
GPU | Nvidia RTX 3050 |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 512GB |
画面サイズとHz | 15.6インチ/144Hz |
本体サイズ | 幅354.9×奥行き251.9×高さ19.95mm |
重量 | 約2.0kg |
OS | Windows |
- 米国軍事規格に準拠した高い耐久性
- 重量が約2.0kgと持ち運びやすい
- 高い冷却性能
- WQHD以上の高解像度でゲームをしたい人
ASUSのゲーミングブランド「TUF」シリーズのゲーミングノートPCです。
第12世代「Core i5-12450H」と「RTX 3050」を搭載しており、中程度の負荷がかかるPUBGのフルHD、ウルトラ設定でも平均70fpsのフレームレートが出せるスペックです。
TUFシリーズは米国軍事規格のMILに準拠したテストを突破しており、耐久性が高いのもポイント。
重量は約2.0kgと性能に対して軽く、TUFシリーズの頑丈さもあって安心して持ち運べます。
冷却性能も高いので、ゲームに長時間使っても性能が落ちにくいゲーミングノートPCが欲しい方におすすめです。
Core i7 第12世代|ドスパラ ガレリア ZL7C-R37TH
余裕のあるメモリ容量でゲーム以外も快適!シンプルデザインの高性能モデル
おすすめ度:5
タイプ | ノート |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i7-12700H |
GPU | Nvidia RTX 3070 Ti |
メモリ容量 | 32GB |
SSD容量 | 1TB |
画面サイズと対応Hz | 16インチ/165Hz |
本体サイズ | 幅358×奥行247×高さ20.0mm |
重量 | 約2.15kg |
OS | Windows |
- Core i7-12700Hを搭載
- DDR5メモリが32GBの大容量
- シンプルで高級感のあるデザイン
- 予算が25万円以下の人
16インチの大画面ディスプレイを採用したゲーミングノートPCです。CPUには第12世代「Core i7-12700H」を搭載。グラボには「RTX 3070 Ti」を採用したハイスペックモデル。
メモリの容量も32GBと多く、ゲーム以外に動画編集や配信などの作業も快適にこなしてくれます。
デザインがシンプルで派手に光ることはないため、仕事場など場所を選ばずに使えるのもポイントです。
ディスプレイ解像度はフルHDより縦に広いWUXGAなので、作業領域も広く確保できます。
高性能なゲーミングPCは欲しいけど、場所を確保するのが難しいという方にもおすすめです。
Core i7 第12世代|ドスパラ ガレリア ZL7C-R37TH
240Hzの超高速ディスプレイ採用!持ち運びやすい軽量ボディ
おすすめ度:5
タイプ | ノート |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i7-12700H |
GPU | Nvidia RTX 3070Ti |
メモリ容量 | 32GB |
SSD容量 | 1TB |
画面サイズと対応Hz | 15.6インチ/240Hz |
本体サイズ | 幅356×奥行234×高さ21.6mm |
重量 | 約1.96kg |
OS | Windows |
- 240Hzの高速ディスプレイ搭載
- 約1.96kgの軽量ボディ
- 最大8.8時間の大容量バッテリー搭載
- 安いゲーミングノートPCが欲しい人
ドスパラがIntelと共同設計したハイスペックゲーミングノートPC。
240Hzの非常に高速なディスプレイを採用。ベゼルが4.5mmと狭く、ゲームをプレイしている時の没入感を妨げづらくなっています。
グラボには「RTX 3070Ti」を搭載しているので、ディスプレイの性能を十分に活かせるのもポイントです。
RGB LEDを搭載したキーボードは、メカニカル方式に近い打鍵感があり、耐久性も高くなっています。
メイン機として使えるスペックのゲーミングノートPCが欲しい方におすすめします。
Core i5やCore i7を搭載したおすすめデスクトップパソコン
Core i5 第12世代|ドスパラ ガレリア RM5C-G60S
フルHDならほとんどのゲームが快適!動画編集も快適な高性能モデル
おすすめ度:5
タイプ | ミニタワー |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i5-12400 |
グラフィックチップ | Nvidia GTX 1660 SUPER |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 500GB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 550W |
OS | Windows |
- 12コアのCore i7-12700を搭載
- WQHDでのゲームも視野に入る高いスペック
- 翌日出荷対応
- 特になし
Intelの第12世代CPU「Core i7-12700」を搭載したゲーミングPCです。
Core i7-12700はコア数12、スレッド数20とコアが増えたことで、前世代のCore i9-11900すら上回るスペックになりました。
コア数が増えたことで、ゲームだけではなく、動画編集や配信も快適に行える性能を持っているのでメモリを32GBに増やすのもおすすめです。
また、140mmの冷却ファンを装着しているため、風量を保ちながらスピードを緩められるので静音性が高いのもポイント。
ゲーム以外の作業も快適にできるPCが欲しい方はチェックしてみてください。
Core i5 第12世代|ドスパラ ガレリア RM5C-R35
Core i5-12400搭載!コスパよくゲームを快適に遊べるスペック
おすすめ度:4
タイプ | ミニタワー |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i5-12400 |
グラフィックチップ | Nvidia GTX 3050 |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 500GB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 550W |
OS | Windows |
- コスパのいいCore i5-12400を搭載
- 冷却性の高い140mmファンを標準採用
- 使いやすいななめ45度のコンソールパネル
- 4Kの高解像度でゲームをしたい人
「Core i5-12400」を搭載したドスパラのゲーミングPCです。
グラボには「GTX 3050」を採用しており、フォートナイトではシーンによっては120fps以上のフレームレートが出ます。
Core i5-12400は前世代と比べて性能の伸びが高いため、RTX 3060 Tiクラスのグラボと組み合わせても足を引っ張ることはありません。
SSDの容量が500GBとやや少ないので、カスタマイズで1TB以上への変更をおすすめします。
ケースも扱いやすいサイズなので、いずれ自分でPCパーツを交換してみたい方もチェックしてみてください。
Intel CPUの世代一覧表
世代 | アーキテクチャ | ソケット | 販売年 |
---|---|---|---|
第1世代 | Nehalem | LGA1366 LGA1156 | 2008年 2011年 |
第2世代 | Sandy Bridge | LGA1155 | 2011年 |
第3世代 | Ivy Bridge | LGA1155 | 2012年 |
第4世代 | Haswell | LGA1150 | 2013年 |
第5世代 | Broadwell | LGA1150 | 2015年 |
第6世代 | Skylake | LGA1151 | 2015年 |
第7世代 | Kaby Lake | LGA1151 | 2017年 |
第8世代 | Coffee Lake | LGA1151v2 (第6~7世代とは互換性なし) | 2017年 |
第9世代 | Coffee Lake-R | LGA1151v2 (第6~7世代とは互換性なし) | 2018年 |
第10世代 | Comet Lake-S | LGA1200 | 2020年 |
第11世代 | Rocket Lake-S | LGA1200 | 2021年 |
第12世代 | Alder Lake | LGA1700 | 2021年 |
第13世代 | Raptor Lake | LGA1700 | 2022年 |
Core i5とCore i7の違いでよくある質問
古いi7と新しいi5はどっちが性能が高い?
古いi7と新しいi5を比較した場合、第10世代のCore i7よりも第12世代(最新)のCore i5のほうが性能が高いです。
いっぽうで、第11世代のCore i7と第12世代のCore i5の場合、第11世代のCore i7のほうが性能が高いため注意しましょう。
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